SRD-150 – 12レベル ステレオレベルインジケーター

レトロなカーオーディオにインスパイアされたステレオレベルインジケーターになります。カスタムPCBと3Dプリンターで作成したエンクロージャーにレーザー加工したアクリルフロントパネルを取り付け・組み立てたものになります。

🎶 音を「見る」楽しさを、もう一度。

ここ10年でカーオーディオの世界は大きく進化しました。
コンパクトなヘッドユニットや高性能な外部DSPアンプの登場により、省スペースで高音質な音楽体験が誰にでも手軽に楽しめるようになりました。

確かに、音質や操作性の面では飛躍的な進歩です。
しかし同時に、“音楽を楽しむ感覚”そのものが、どこか無機質で味気ないものになってしまったようにも感じています。

かつて――
80年代から00年代にかけて、車と音楽が文化として熱を帯びていた時代。
Pioneer、SONY、KENWOODなど、各社が独自の個性を持ったカーステレオを次々とリリースし、夜のドライブを彩るグライコVUメーターのきらめきに、心を躍らせた人も多いのではないでしょうか。

現代のカーオーディオは「聴く」ことに最適化され、
ビジュアライザーや動きのあるインジケーターは姿を消しました。
確かに実用性は高まったものの、そこには“音を感じる”という情緒的な体験が、少し失われてしまったように思うのです。

🔧 音楽の楽しさに、もうひとつの“動き”を。

このVUメーターは、音楽を“見る”という新たな楽しみ方を提供します。
信号待ちの一瞬に、揺れる光をぼんやりと眺めてみたり。
あ、この曲ってこんな動きをするんだ」——
そんな気づきが、あなたのドライブをちょっと特別な時間に変えてくれます。

音楽に+1の楽しさを。
あの頃のワクワクを、今のクルマにも。

仕様

駆動電圧DC 7-12V
駆動電流100mA
ディスプレイモードV1: 7種類
(PCBモデル・FWバージョンによって差があります。)
サイズ (縦/横/高さ)32.4mm x 160.4mm x 21.1mm
素材フロントパネル: アクリル板 (キャスト製 )
エンクロージャー: ABS製
重量77g
付属品5ピンハーネス 1本
仕様表

3D CADで設計されたエンクロージャーとレーザー加工機にて彫刻・切断されたアクリルパネルおよびカスタム設計されたPCBで構成されています。また、ボタンも前面から操作できるよう設計されていますので利便性も向上しています。

ハーネスをコネクタに接続して利用せずに直接基盤にはんだ付けすることが可能です。両脇に配線を通すための穴がありますので背面をフルフラットにすることが可能です。

🔧 取り付け例

S660に取り付けた場合

🎛️ 動作モード・設定モード

V1モデル

このセクションでは、「SRD150 V1」の場合の動作モードと設定モードについて説明します。

動作モード

動作モードの変更は、前面の「function」ボタンを1回押すことで切り替えることができます。動作モードは、1から7の順番でサイクルします。

モード1:ノーマルゲージ

Normal Gauge

 入力された音に対して複数のLEDが点灯します。通常のVUメーターです。

モード2:ノーマルゲージ + ピークホールド・ドロップ

Normal Gauge + Peakhold drop

ノーマルゲージにピークホールドが追加されます。ピークは一定時間経過すると内側へ戻ります。

モード3:ノーマルゲージ + ピークホールド・シューティング

Normal Gauge + Peakhold Shooting

ノーマルゲージにピークホールドが追加されます。ピークは一定時間経過すると外側へはじき出されます。

モード4:チャンネルセンター

Channel Center

左右のインジケーターの中心部から両側に向けてLEDが点灯します。

モード5:ドットゲージ

Dot Gauge

1つのLEDのみで入力された音に対して反応します。

モード6:ドットゲージ + ピークホールド・ドロップ

Dot Gauge + Peakhold Drop

ドットゲージにピークホールドが追加されます。ピークは一定時間経過すると内側へ戻ります。

モード7:ドットゲージ + ピークホールド・シューティング

Dot Gauge + Peakhold Shooting

ドットゲージにピークホールドが追加されます。ピークは一定時間経過すると外側へはじき出されます。

設定モード

前面の「function」ボタンを5秒間長押しすることで設定モードに切り替えることができます。各設定項目は長押しすることで次の項目へ移ることができます。最後の項目が終わると通常モードへ戻ります。

LED調節

LEDバーの明るさを1から5の間で設定できます。1が一番暗く5が最高光度です。

光度1(最小)
光度5 (最大)

立ち上がり速度

インジケーターの入力に対する立ち上がりの応答速度を設定します。1から7まで設定可能です。数字が小さいほど速く大きくなるにつれて遅くなります。

戻り速度

インジケーターの入力に対する下がりの速度を設定します。1から7まで設定可能です。数字が小さいほど速く大きくなるにつれて遅くなります。

チャンネル設定

表示するチャンネルを選択します。ボタンを一回押すことで両チャンネル・左・右から選択可能です。

左チャンネルのみ
右チャンネルのみ
両チャンネル

レンジ変更

入力に対するレンジを変更します。

ズームイン
ズームアウト

🆔 バージョンの見分け方

バージョンDaughter PCBバージョン
V1900-V1.1
V2DB_12
バージョン表

バージョンを確認するには、基盤背面に取り付けられているDaughter PCBバージョンに記載されている文字を確認してください。

🔌 接続方法

以下の5本の配線で構成されています。接続時は極性にご注意ください。

配線名用途接続先例
+12V電源プラス(DC 12V)バッテリー+、ACCなど
PGND電源マイナス(GND)車体アース、バッテリー
LIN左チャンネル音声入力オーディオ出力(L)
RIN右チャンネル音声入力オーディオ出力(R)
SGUDオーディオ信号 GNDオーディオ機器のGND端子など

家庭用オーディオシステムとの接続方法

カーオーディオとの接続方法

準備中・・・

🛒 購入方法

仕様価格
Black Edition
– ブラックエディション
24,800円
Stainless Style Edition
– ステンレススタイルエディション
26,800円
Copper Style Edition
– コッパースタイルエディション
26,800円

オプション

製品名詳細価格
SRD-101 (開発中)車載用ハーネス2,000円
SRD-102(開発中)3.5mm ジャック入力
RCA 入力

付属品:
12V電源ケーブル
3,500円
SRD-103 (開発中)ビジュアライザー用アンプ

1入力 – 5出力
各出力に対してGAINを設定可能
3,800円
オプション表

⚠️ 注意

  • 本製品は個人製作によるもので、一部外装には3Dプリント特有の積層痕や、フロントパネルに微細な仕上げの粗さが見られる場合がございます。これらは製造工程上の特性であり、動作や性能には影響ございません。製品の特性としてあらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
  • 動作電圧は7〜12V、消費電流は100mA以上での動作を想定しています。12Vを超える電圧での使用や、電源の極性(+と−)の逆接続は絶対に行わないでください。故障やLEDバーの破損につながる恐れがあります。
  • まれにごくわずかな高周波ノイズが発生する場合があります。その際は、信号入力ケーブルの接続部分を確認し、可能であれば芯線2本のシールドケーブルに交換することをおすすめします。
  • 本製品はマイコンによるサンプリング処理を行っているため、デュアルチャンネルの信号が同時に高速で変化する場合、左右のバーグラフ表示にわずかな振れ幅の差が生じることがあります。これは正常な動作であり、不具合ではありません。